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#068 リターン・スバリスト

¥220,000 (税込)

かっこよさの未来 〜リターン・スバリストの分析から読み解く〜

「SUBARU」。富士重工業株式会社からSUBARUへと社名そのものが変更されたのは2017年。前身の1917年に設立され旧中島飛行機製作所からちょうど100周年の年にあたる。1世紀を経て社名そのものを代表するようになったSUBARU。このブランドを支えているのは「スバリスト」と呼ばれる同社の熱狂的なファンだ。1970年代に東京農業大学の名誉教授である後閑暢夫氏が『カートピア』という専門雑誌上にて「スバルは紳士の乗り物」という投稿から名付けた言葉がきっかけとなり、スバルオーナーの間で徐々に広まっていった言葉とされる。この言葉には「クルマに対する高い見識を持ち、紳士的な運転をするスバルユーザー」といった意味合いも含まれているそうだ。すでに半世紀近い歴史を持ち、今や国内にとどまらず米国や欧州にも広がる「スバリスト」。そのスバリストに変化が起きている。一度ジャーマン3に代表される輸入車へと乗り換えた彼らが、時間と経験を経て「やっぱりスバルがかっこいい」として戻ってきているのである。彼らの価値観や行動を徹底的に洞察することで、昔も今も変わらない「かっこよさ」の本質だけでなく、その未来さえ見通すことができるだろう。