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#043 クラウドファウンダー

¥220,000 (税込)

生活者の消費体験の変化 〜クラウドファウンダーの分析から読み解く〜

強い問題意識やビジョンを持った開発者が、商品開発を奮起した時、一番ネックになるのは資本力だった。想いに共感するスポンサーがいるか、あるいはキャッシュがある場合は開発できるが、そのような人は稀である。ここ最近、このような状況を解決する、クラウドファンディングというシステムが登場している。 クラウドファンディングは、プロジェクトを立ち上げる人(=発起人)が自らが実現したい商品やサービスのコンセプトを説明し、インターネットを通じて不特定多数の人々に、比較的少額の資金提供を呼びかけて、一定額が集まった時点でプロジェクトは成功し、発起人にお金が渡される仕組みだ。発起人は出資のリターンとして、応援者に開発したプロダクトなど何かしらのリターンを提供する。 クラウドファンダーとは、このようなクラウドファンディングに積極的に投資する応援者のことである。このような行為をスポンサード行為と考えると、今までは多額な支援金が必要であったが、クラウドファンディンダーは多様なプロジェクトへ少額の投資を行っている。また彼らの中には応援したいという気持ちよりも、先進的な商品を好み、リターンのプロダクトが欲しいために出資する人もいる。クラウドファンダーに目を向けることで、商品・サービス開発からユーザーコミュニティの設計へのヒントを得られるだけでなく、メーカーから商品を購入しないC2Cの新しい消費体験を発見できるだろう。