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#061 アーバンサウナー

¥220,000 (税込)

中間休息の未来 アーバンサウナ―の分析から読み解く

2017年頃から、東京を中心にサウナがちょっとしたブームになっている。プロサウナーという肩書きの生活者が登場したり、下北沢の高架下でウィンターサウナのイベントが開催されるように、若い人を中心にサウナが人気を集めている。  サウナ自体は1000年以上の歴史のある伝統的な蒸し風呂であるが、最近は若い人を中心に、サウナの使い方が変化を遂げつつある。 彼らの特徴は、サウナを1日の終わりのリラックスや休日のリフレッシュに利用するのではなく、遊びのブレイク(中間休息)感覚でサウナを利用している点だ。お昼頃から遊びに出かけ、銭湯でサウナに入る。体を整えて気分を切り替えた後に飲みに出かけたり、食事に出かける行動を取っているのだ。従来のサウナの使い方とは異なり、遊びの中間にサウナを置いているのである。  中間休息的にサウナを活用する人たちをアーバンサウナーと名付けた。アーバンサウナーの調査から、生活中のリラックス感の変化や、若者の1日の過ごし方の中で休憩時間をどう捉えているのか、オンとオフの感覚の考え方について調べていく。休息や娯楽の場所を提供する事業者にとって、若者の価値観を理解することができる意義深いレポートとなっている。