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#051 エニカー

¥220,000 (税込)

シェアリングエコノミーの未来 〜エニカーの分析から読み解く〜

昨今、シェアリングエコノミーの台頭により、ありとあらゆるものが共有(シェア)されるようになった。民泊仲介サービス「Airbnb」や、配車サービス「Uber」などの共有サービスだけではなく、「facebook」や「Twtter」などのSNSでは毎日何億ものテキスト、写真、動画などのデジタルコンテンツが共有されている。プライベート(個人)とパブリック(社会)の境界線が薄くなっている現代において、今後シェアリングエコノミーはどこまで拡大し、生活者の価値観はどのように変化していくのかについて調査を行なった。 そこで、今回は個人間のカーシェアリングサービス「Anyca」のユーザー調査を通して、今後の未来を予測する。「Anyca」のユーザーの中でも、共有された車を利用する利用者側ではなく、所有する車を共有するオーナー側に焦点を当てて、調査を行なった。 かつては、レンタカーショップが車を保有し、それを共有、貸し出していた。しかし、「Anyca」というサービスによって、個人でも自分の車を貸し出することが可能になった。今後は、企業や組織のみが行なっていたビジネスを個人の力によって行うことができると予想される。個人が個人の資産で金を稼ぐことができるようになった時に社会がどう変化していくのか、本調査を通じて、未来を洞察する。エニカーに目を向けることで、モビリティから住宅などの有形資産から、個人のスキルや時間など無形資産を扱う様々な業界において示唆が得られるだろう。