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#044 マイクロワーカー

¥220,000 (税込)

時間調整の新しい動き 〜マイクロワーカーの分析から読み解く〜

働く日数を”1日”から選べるスポットバイトで、勤務日を当日~1ヶ月以内に決めることができる働き方が、特に若者を中心に少しずつ増えている。今回は彼らを「マイクロワーカー」と名付けた。 若者の労働環境は変化し、それにより若者のライフスタイルは大きく変化している。1960年代には、都市部に上京してきた若者が生活費を稼ぐためではなく、娯楽費を稼ぐためにアルバイトという雇用形態で働き始めた。その後1980年代には非正規雇用という形で就労している若者が多く登場し、彼らはフリーター(フリーのアルバイター)と名付けられた。 今回は特に若者の働き方意識の変化を理解するために、マイクロワーカーに着目した。スマホの普及により、予定を組んでいなくても、いつでも友達と会うことができ、どこでも動画や音楽を楽しむことができるようになった。若者の時間の使い方の選択肢は昔に比べて明らかに増えている。そんな彼らは、時間の効率的活用方法をよく知っている。そんな若者たちが「好きな時に」「好きなだけ」「いつでも」働くことのできるマイクロワーカーの考え方は、今後より注目されていくだろう。彼らを調べることで、今回はワークとプライベートの時間調整の未来をリサーチした。 本調査結果は、企業における雇用形態の変化をはじめ、衝動的なニーズを素早く満たすという文脈で旅行・宿泊業界や食品・飲料業界へも転用可能な知見が詰まっているだろう。