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#014 早育ママ

¥220,000 (税込)

早期教育のこれから ~早育ペアレンツトライブの分析を中心に~

いい教育を受け、いい人生を送ってほしい、子どもにそう考える親の愛は古来から普遍的だ。それに応えるように、教育産業もまた持続的な発展を遂げてきた。教育の中でも早期教育、できるだけ早く教育的配慮を子どもに図ることで、その人生を豊かなものにしようとする親のトライブが「超早期教育する親」だ。この世に子どもが生を受ける前の教育として胎教が一部に定着しているのは既知のとおりだが、生後の教育の早期化も著しい。乳児向け知育は、生まれて数ヶ月の赤ん坊すらその対象にしている。たとえばスマホを使ったアプリによる知育など、その方法の中にはITを用いた先進的なものも多い。また、英語で幼児保育・教育を行う施設は「プリスクール」という通称を得て、2000年代後半からポピュラーになりつつあるようだ。このような施設では、早いところでは1歳や2歳から子どもを受け入れ、将来のバイリンガルを目指して英語を用いた保育・教育を行うという。彼らは子どものためなら際限なくリソースを割けるという考え方の持ち主であり、またその世界観も国際的に開かれている。この調査結果を元に、育児・教育業界の商品やサービス設計をはじめ、SNS・メディア業界へのコンテンツのデザインへの示唆が得られるだろう。