日本国内外の先端事例や生活者トレンドをSEEDATA独自の視点で分析し、ブログ形式で配信しています。News

#013 アラパー

¥220,000 (税込)

パークコミュニティのこれから ~アラパーユーザーの分析を中心に~

アラパーとは、「Around the Park(アラウンドザパーク)」の略語である。東京の代々木公園近くにあるレストランが発行するZINE内の記述に端を発するこの言葉は、「代々木公園やその周辺にあるような、オシャレなコーヒースタンドやレストランに集う人びと」を指す。2015年の生活トレンドを表すキーワードとして「上質な暮らし」や「サードウェーブ系男子」が挙げられるが、アラパーはそのような概念を内包しつつ、より具体的に、都心にある公園やその付近に集まる、ある程度の富裕層であり、快適な生活のためにお金を惜しまない性質を持ちつつも、肩の力が抜けている青年層(20代~30代)を具体的に指し示しており、場所を中心に考えるという点に新しさがある。規模がそれなりに大きい都市であれば、都市部の中心に大きな公園があり、そこがその都市における進んだ暮らしの中心地になっていることも多いだろう。たとえば札幌の円山公園や富山の環水公園が例として挙げられるだろうし、海外に目を向ければニューヨークのセントラルパークやロンドンのハイドパークも思い浮かぶ。公園に集う人びとにはどのような共通点があるのか? あるいは、地域ごとにどのような違いがあるのか? それらを調べることで、20~30代の都市生活者の購買や休息などの生活トレンドを考えるきっかけとしたい。