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SEEDATA
公開日:2022.09.07/ 更新日:2022.09.07

事例紹介(case study)

新規事業を支援したプロジェクト事例のご紹介

今回は、SEEDERが関わらせていただいた新規事業支援プロジェクトの事例をご紹介いたします。

概要

大手運輸会社様からご依頼いただいた、新規事業の企画立案サポート案件です。新規事業のアイデアの精査から、顧客に当たる法人への提案ミーティングをし、プロジェクトのGOサインを貰うところまでを支援いたしました。

課題

クライアント企業はコロナ禍で本業が大打撃を受けたため、本業以外にも収益の柱を作るための事業を創る必要がありました。しかしクライアント側の担当者の方は本事業の領域に関しては詳しいものの、それ以外の領域には知見が全くないため、新規事業の企画・立案のノウハウがありませんでした。

社内で活用できるリソースを鑑みた新規事業の案は20~30個程度あったものの、実現性をどのように検証していけば良いかの判断基準が社内にない状況でした。そのため思考が発散はするものの、何に取り組んでいくか・どう絞り込んでいけばいいか、収束させていく方法が分からない状況でした。

これらの業務を手戻りなく・無駄なく・確度高く行うため、SEEDERにご依頼を頂戴しました。

必要な期間

  • トータルで4ヶ月ほど
  • ギグパートナーの稼働は週に2日ほど
  • 週に1日は定例会を設けていました。

解決プロセス

最初はSEEDERが伴走支援をしていたのですが、SEEDERのコミュニティに直近で話をした人材で、大手IT企業の新規事業を担当していた人材がおり、より確度高い提案ができると考えプロジェクトに参画していただくこととなりました。

参画したギグパートナーは、システム開発でいうアジャイル開発に近いプロセスによる事業開発を得意としていました。そのため以下のプロセスを採用しました。

  1. ギグパートナーの知見を元に、アイデアを5つ程度に絞り込む
  2. スポットコンサルサービスを活用し、アイデアの実現性をその道のプロにヒアリングをして検証することで、さらに2つに絞り込む
  3. 売上とコストの発生時期を整理し、収益化の計画を作り込む

実際は検討を進めていく過程で、作ったプランの2つともクライアント企業で実現することが難しいことが判明しました。
しかしギグパートナーの持っていたITの知見と地頭の良さ、SEEDERが進めていたブロックチェーンにまつわる知見をうまく融合させることができ、実現可能かつ比較的早期に収益化できるプランに転換することができました。顧客探索についても、SEEDERが持つアセットを活用し、複数の法人にアプローチいたしました。

ギグパートナーとはクライアントと共に、クライアントの顧客になる法人に提案するミーティングまで同行し賛同いただくフェーズまで伴走いたしました。

現在はSEEDERが持つリソースを活用し、SEEDERがクライアントの顧客と共に共同でプロジェクトを進めているところです。

良かったこと

大きな収益の柱がある大企業が、もう一本の柱となる事業を生み出すのは一般的には数年かかるものです。しかし今回は大手IT企業の知見がある人材の協力をもとに、4ヶ月程度で精度の高い新規事業の計画を作り出すことができました。

ギグパートナーが得意としていたアジャイル開発に似た仮説検証のプロセスを、SEEDERとクライアントと共に高速で回すことで、きれいな机上の空論ではない具体的かつ詳細な計画に落とし込むことができました。
ギグパートナーはリサーチや上流の企画のみならず、魅力的な提案資料の作成に加え顧客への提案ミーティングにも同席し、企画の立案から走り出すところまで伴走したのも、他社では実現できないSEEDERが持つギグコミュニティならではといえます。

また今回のようにプロダクトの方針転換を強いられる事態になっても、SEEDERが持つ先進データにまつわる知見と、これまで企業様のイノベーションに携わってきた実績をうまく掛け合わせることができ、より新規事業を魅力的なものにピボットすることができました。顧客探索においてもSEEDERのアセットを最大限活用し、クライアントさまにご満足いただくことができました。

まとめ

似たような状況に置かれている会社は多いのではないでしょうか。

  • コロナ禍によって事業のリスク分散のために新規事業を始めた
  • しかしアイデア出しから収益化までのノウハウ・ドゥハウが全くない
  • 会社の信用を守るために仕事上のリスクは最大限回避しながら進めたい
  • 3~5年程度で確実に利益を生み出せるモデルをつくる必要がある

新規事業はただでさえ収益化するのには時間がかかるもので、それをノウハウが全くない状態で進めるとさらに事業の柱を作るために時間がかかってしまい、結果さらに会社の利益を毀損する可能性があります。

外部のノウハウを知見ある人材と協業することでそのノウハウをインプットし、社内の意思決定のプロセスそのものを刷新していくことができれば、会社に多大な貢献ができます。SEEDERがマッチングする人材が、課題解決まで伴走いたします。ご興味がある方はこちらへお問い合せください。