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SEEDATA
公開日:2021.08.30/ 更新日:2022.08.24

ギグワーカー(gigworker)

ギグワーカー構想①SEEDATAが考える一億総イノベーターの未来

SEEDATAではこれまでプロ集団としておこなってきた「未来はこうなるのではないか」とアナリスト業務をギグワーカーという形で全世界に解放します。

 

まず、ギグワーカー制度を開始するにいたった背景についてお話させていただきます。

われわれはこれまで、5~10年後の消費者の、消費動向だけではなく、人びとの働き方、人生観、ライフスタイルも洞察してきました。

プロクラウドワーカー、ネオノマド、ハードノマドなど、我々が数年前に調査、洞察してきた働き方は、コロナ禍でより一層広がりつつありますが、その中で確実に近づいている方向性がDAO(Decentralized Autonomous Organization)=「自律分散型組織」です。

【トライブレポート紹介16】働き方改革系の新規事業アイデアヒント(プロクラウドワーカー)

【トライブレポート紹介24】働き方改革系サービス、リモートワーク系サービス開発アイデアのヒント(ネオノマド)

【トライブレポート紹介55】ワークスペース、インフラ系新規事業・新サービス開発アイデアのヒント(ハードノマド)

たとえばプロクラウドワーカーのレポートでは、独立してひとりでクラウドワークをする人と、クラウドワーカーをまとめあげるプロデューサー的クラウドワーカーが登場しているという発見がありました。

個人として働く人たちがゆるくまとまりながらひとつの組織を作る事例としては、全員リモートワークでつながる株式会社キャスターなどがあげられます。

 

さらに、ブロックチェーンの登場により、ひとりひとりの人間が「この方針に賛成している・賛成していない」という事実を改ざんせずに記録に残し、ブロックチェーン上で公開できるようになり、コーポレートガバナンスもコーディングできる(プログラミングでおこなえる)世の中になりました。

これにより、現在、自律分散型組織が多くの資金を集め、個人の集まりをひとつの組織として認識し、ブロックチェーンをもとに統治して組織化しようという流れがおきています。

法律の問題などにより、どの程度先かは断言できませんが、5~10年後以内に、現在の「会社」と同じくらいメジャーになる可能性はかなり高いといえるでしょう。

 

このように、技術的に実現可能な基盤が整い、あとは人びとがどう受け入れていくかというフェーズにきています。

現在はまだ会社勤めのほうが主流なので荒唐無稽な話に聞こえるかもしれませが、フリーランスでも会社員でもない、中間の状態で働くことが技術的にも可能になりました。

 

SEEDATAも今後このような分散型組織化を目指し、以下の2つの観点から「1億総イノベーター化」に向かっていきたいと考えています。

 

①トライブの観点

SEEDATAがリサーチしているトライブはライフスタイルを追求することに関してのプロですが、あくまで一般生活者であり、ユーチューバーでもインフルエンサーでもありません。つまり、地球上の人びと誰もがトライブになる可能性を秘めているのです。

このような可能性を掬い上げるために、今後は「自分の行動はこんなトライブかもしれない」という視点を持った一般生活者自らSEEDATAのサイトに登録していただき、クライアントがヒアリングできるシステムを構築します。そうすることで、一般のより広い人の中からトライブレポートや未来の発見につながっていくはずです。

 

②アナリストの観点

SEEDATAの未来洞察を専門の仕事としておこなうためには、プロアスリートのように高い能力を磨いていく必要があり、これまでは基本的に社員やインターンとして、中央集権的に試験やトレーニングをおこない選抜した人材のみが、アナリストやフューチャリストとして活動してきました。

一方で、日々の生活の中で「これは新しいのではないかとか」「こんな世の中が来るのではないか」と考えることは誰しもあるでしょう。

洞察を仕事として生業にするまでではなくとも、自分の得意領域において鋭い分析や洞察をおこなえる人材は数多く存在するはずです。そういった人材を見逃すことは機会損失であり、そういった人たちの洞察が加われば、SEEDATAの未来洞察データベースはよりよいものになっていくはずだと考えました。

 

たとえば、普段はデザイナーなどクリエイティブ職で言葉を扱っていない人や、エンジニアや研究職、営業職やライターなど、仕事の中でエンドユーザーのことをことを考えているのであれば、どんな職業の人であっても未来洞察を実施できると思います。そこで、自らの意志と裁量で受けられる未来洞察や各種マーケティングを学べる教育プログラムも準備し、ギグワーカーとして受けいていきます。

 

そうなってくればクライアントが解決したい課題に対して、クライアント自ら登録しているトライブをリクルーティング&ヒアリングすることも可能ですし、仕事を登録しているギグワーカーに依頼することも可能です。

もちろんこれまで通り、大きめのプロジェクトであればコミュニティリーダーであるSD Gが、コーディネートしコンサルティングプロジェクトという形で提供することも可能です。

 

いずれにしても、誰もがSEEDATAコミュニティに参加するトライブ、ギグワーカーとして、一億総イノベーターという状態を作り上げたいと考えています。

 

生活者を見ていく仕事になるため、基本的にマーケター関連職に特化したいと考えており、以下の職種でギグワーカーを募集していきます。

 

アナリスト

仮説を立ててインタビューや未来洞察をおこない、futurewaveやトライブレポートを作りたい方

 

リサーチャー

これまで調査会社で働いていた方、独立して個人でマーケティングリサーチをしている方

 

デジタルマーケター

たとえばGoogleやFaceBook広告などの運用がメインのスキルでありつつ、クリエイティブの仮説や戦略を立てられるようになりたい方

 

デザイナー、コピーライター

これまである程度決まった中でクリエイティブを作ってきたが、「未来がどうなるのか」という上流から関わり、デザインやコピーまで落とし込みたい方

 

エンジニア

UXや生活者インサイトも理解し、提案にいれながらコーディングできるようになりたい方

 

営業

これまでの営業職スキルを活かし、さまざまなギグワーカーをまとめあげて自分のプロジェクトを持ちたいという方

 

日本ではブロックチェーンを絡め、ガバナンストークンで運営していくような組織はまだ先の未来ですが、いったん、自立的にインターネット上でつながるDAO的な組織運用で進めていきたいと考えてています。

また、ひとりのフリーランスではできることに限界がありますが、それぞれをまとめあげひとつの組織として運営していくために、これまで表に出してこなかったデータを積極的に出して教育をおこなったり、フリーランスの保険なども充実させていく予定です。

 

既に先行的に予約をおこない研修もスタートしているため、興味を持たれた方は「ギグワーカー希望」というタイトルでinformation@seedata.jpまでお問い合わせください。

 

詳細については今後も当ブログにおいて随時発表していきます。

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