訪問調査とは
近年、ビジネスはもちろん介護業界でもよく耳にする訪問調査。訪問調査とは、調査員が対象者の自宅・職場等を訪問して調査を行うデータ収集法の1つです。
インタビューやアンケートを用いた定量的な訪問調査もありますが、今回は観察をメインとした定性的な訪問調査のメリットとデメリットについてお話します。
訪問調査のメリット
訪問調査をデプスインタビューやグループインタビューと比較した際に、大きなメリットとして挙げられるのは、対象者の「家庭や職場での生活の実態」を把握できることです。
インタビューはインタビュールームや会議室に対象者を招いて行われることが一般的です。一方で、訪問調査では対象者の生活する家や、働く現場であるオフィスなどに足を運び、彼らが普段すごす場所や空間を共にしながらインタビューや行動観察を行うことができるため、インタビュールームでは出てこない、よりリアルな声が聞けるというメリットがあるでしょう。
訪問調査のデメリット
訪問調査のデメリットとして挙げられるのは、訪問調査を行う許可を得るまでに時間を要してしまう事があげられます。訪問調査の場合、訪問先はたいてい調査対象者の自宅もしくは職場であるため、そもそも調査の許可が取りにくいのです。
また、観察をメインとしている訪問調査の場合は、分析のフレームが存在しないため、訪問調査をしてもそのデータの分析が難しいといわれています。
訪問調査の有用性
訪問調査を企業が用いる場合の有用性としては、生活者の生活実態を把握することを通して、新商品の開発や新規事業開発に活かすことができる点があげられます。インタビューだけでは見えてこなかった、生活者のリアルな課題を、行動観察などを通して見つけることで、彼らが潜在的に求める商品やサービスを発想する手がかりになると考えられます。
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