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#036 セルフリノベーター

¥220,000 (税込)

セルフリノベーションのこれから ~セルフリノベータ―の分析を中心に~

リノベーションの時代が来ている。昨今の日本では、少子高齢化の影響を受け、住居購入世代となる20〜30代の新築需要が格段に下がっている。また、住宅性能表示(2000)制度や長期優良住宅(2009)制度が創設されるなど政策としても住宅の長寿命化が図られている。解体の環境負荷やコストを抑えた、ストック型住宅へと転換が進んでいるのだ。住宅の長寿命化によって既存の住宅をリノベーション・リフォームし、長いスパンでの活用が求められるようになった。また、賃貸物件でもURが数年前から「DIY賃貸」を始めている。今までは部屋を改修した場合、現状復帰が必要であったが、それを必要としない物件が登場したのだ。国交省も空き家解消の手法としてDIYリノベーションを推進している。中古住宅や物件の空室対策としてDIYによるリノベーション活用が注目されているのだ。 そうした社会的な動きに合わせ、このトライブ調査では、自分らしい住まいを生み出し、暮らしの質を上げていきたいという思いをもち、独自に住居をリノベーションするユーザーに焦点を当てている。セルフリノベーションによる個々人のデザインを基盤としたデザインサービス住宅・インテリア業界に応用できる示唆が多く詰まっているだけでなく、このトライブ調査が今後の住空間のあり方を示す未来予測になるはずだ。