日本国内外の先端事例や生活者トレンドをSEEDATA独自の視点で分析し、ブログ形式で配信しています。News

VRダイエッター

VRをパーソナルジム空間とし
リアルな自分とは向き合わずにアバターで運動を習慣化する人

KeyWords
  • VR
  • ヘルスケア
関連業界
  • ビューティ
  • フィットネス
  • メタバース
  • 健康
国・地域
  • 日本

概要:VRダイエッターとは?

従来、美容や健康行動には記録する・振り返るなどによって、短期的で小さな変化の気づきやそこから得られるモチベーションを与えてくれるツールが求められてきた。また、ジムに通うことで、自分の容姿や外見が他人から見られている環境下で、気づきやモチベーションを求める人もいた。だが、昨今のApple Vision Proの国内発売などによる空間コンピュータの認知度の高まりや自分が居れる空間の次元に変化が起こる中で、生活者の美容・健康観に変化が起こるっている。その中で、Apple Vision ProのようなVRゴーグルを着用し、あえてリアルの容姿や外見情報を見ることを避け、アバターにすり替えて運動を行う人が登場した。今回は彼らをVRダイエッターと名付け調査した。彼らは、美容・健康状態を高める・維持する行動の中で、自分の変化に気づくことよりも、長期的に美容・健康の行動を継続し、習慣化させることが最も重要と考える。実際にVRゴーグルを着用した運動で運動が習慣化したり、体調が改善したような事例もある。彼らを調査することで、健康の在り方やリアルの自分とバーチャルの自分の切り替え方についての新たな価値感を知ることができるかもしれない。

この記事の続きを読むには?

有料会員の方

こちらからログインしてください。

非会員の方

この記事を閲覧するには、月額会員(有料)に登録する必要があります。

SEEDERアナリストのコメント

櫻井彩音 アナリスト

リアルな外見・感情に対して、あえて向き合わず、VR上で自分の美容・健康行動を習慣化させるVRダイエッターを調査しました。近年、ウェルネス・健康が美容の文脈の中で用いられるようになり、ダイエットや運動習慣、睡眠習慣を記録するアプリが人気になっています。また、パーソナルなサービスの需要の高まりからも、自分の現状への最適なマッチングを求めるニーズが見えます。従来、記録・向き合う・考える・改善するといった自分のためのPDCAを回す行動自体にも価値が感じられますが、美容・健康のゴールに向けた長期的な改善には、あえて現状把握を避ける点にこのトライブの新規性があると感じます。

SEEDATAアナリストに
質問・相談する
お問い合わせ