日本国内外の先端事例や生活者トレンドをSEEDATA独自の視点で分析し、ブログ形式で配信しています。News

Staycation Lover

近場への小旅行を移動手段や持ち物への愛着により
特別な旅行体験として特別感を作り出す人々

関連業界
  • モビリティ
  • レジャー
  • 旅行
国・地域
  • ヨーロッパ

概要:「Staycation」とは?

ヨーロッパ諸国では休暇といえばどこか外国を訪れることが一般的であったが、近年国内のホテルやキャンプ場など近場でハイエンドな滞在に価値を見出す人々が増えている。休暇を自宅や近場で過ごすことを指すstaycationという言葉に代表されるように、長距離の移動を行わずともレジャー体験を楽しんでいる彼らをstaycation loverと名付けた。彼らはいかに日常を忘れられるような派手さや珍しさがある場所に身を置けるかではなく、旅行中の移動体験や旅行に持っていく荷物のひとつひとつにこだわることで、場所として目新しくないところであっても十分に気分転換となるような旅行体験を創出している。彼らに着目することで、これからの旅行先に求められている体験や、移動手段にたいする価値観の変化をみることができるだろう。

この記事の続きを読むには?

有料会員の方

こちらからログインしてください。

非会員の方

この記事を閲覧するには、月額会員(有料)に登録する必要があります。

SEEDERアナリストのコメント

高 澍(がおしゅう) アナリスト

自粛時代における顕在化した家庭内の課題として、夫婦間の不仲の増加が上げられています。普段は平日の夜や週末のみを過ごすパートナーだった夫婦が在宅勤務により、常に同じ空間を共有しつづけることにより、家事分担の不平等さなどによる居心地の悪さを感じ始めていることが原因だと考えられます。その結果、近場のホテルを借りて家族の気配を感じることなく自分だけの時間を取り戻そうとしいている人が増えているのです。staycationによる、近場のレジャー化はこの行動の代替となるポテンシャルを大いに秘めているため、今後はエンターテイメントとしての体験に限らず、組織内のコミュニケーションから離れて自分を見つめ直す貴重なメンテナンスの時間として新たな価値を獲得していく市場になりうるでしょう。

 

SEEDATAアナリストに
質問・相談する
お問い合わせ