スラッシュ・ジェネレーション
1つに固定されないアイデンディティを求め、複数のジョブタイトルを持ちながら生活を楽しむ中国のミレニアル世代の生活者たち
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- ミレニアル世代
- 働き方の変化
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概要:「スラッシュ・ジェネレーション」とは?
中国では1つの仕事に専念することで、安定した生活を過ごすことが良いとされてきた。他の諸外国と比較しても経済的安定は非常に重要であるという認識は強い。そんな中で、複数の仕事を掛け持ちし、異なる肩書を持つことによって生活を楽しむ中国のミレニアル世代の生活者「スラッシュ・ジェネレーション」が増加している。例えば、平日は会社員で土日は趣味である絵描きアーティスト、ヨガのインストラクターとして活動する人は「会社員/アーティスト/インストラクター」となる。彼らはどれかの仕事を本業、副業と分けて考えているのではなく、長期的なキャリアパスを見据えて、常に変化していくことを前提とした戦略的な活動として認識している。単純に空き時間を活用して収入を増やすために肩書を増やすのではなく、複数の肩書を通じて様々なコミュニティを横断した人とつながりを持つこと、そうして生まれるライフスタイルを楽しんでいる点が最大の特徴である。
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SEEDERアナリストのコメント
今回は中国のミレニアル世代の生活スタイルの変化というテーマの中で、働き方の変化についてを調べてみました。その代表となるスラッシュ・ジェネレーションは従来、「安定な仕事=成功」という中国伝統的な考え方を反し、みんなから思われる成功より、自分を優先すると思うように変わってきています。「スラッシュ・キャリア」という考え方は、アメリカや日本といった先進国ではそこまで珍しい現象ではありませんが、中国の社会背景を見てみると、中国のミレニアル世代の価値観、物事の捉え方が休息に変化してきていることが伺えます。こうした価値観の変化は働き方だけに留まらず、消費、モビリティなどの様々な分野にも広がっていくと考えられます。
このトライブについて実際に現地の生活者に話を聞いてみたい、あるいは関連した動向についてもう少し知りたいなどがありましたら、お気軽にSEEDATAまでご相談下さい。