Self-AIテスター
AIを用いて自分の分身をつくることで
複数のライフスタイルを同時並行で試行錯誤する生活者
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概要:Self-AIテスターとは?
近年生成AIが世界全体で注目され、画像や資料、コードなどあらゆる分野でAIによる自動生成サービスの提供が進んでいる。さらに、場面、人に合わせた会話が可能となった生成AIを、実際の恋人や友達のように捉え、作業効率化のツールとしてだけではなく、1人の他者として関係を深める生活者まで登場した。そんな中、作業効率化のためのツールでも、他者としても捉えず、AIで自身の分身をつくり、自身の一部として生活に積極的に取り込む生活者が登場した。
今回は、彼らを「Self-AIテスター」と名づけ、調査した。彼らは、AIにデータベースにある言葉をプログラム通りに出力するのではなく、自身のSNS投稿やチャット内容などを思考モデルとして学習させることで、自分らしさのあるAIを創出する。見た目から思考、コミュニケーション方法まで自身と同じ分身は、いわば思考可能なデジタルクローンである。彼らは、このようなAIを使い、単純にデータベースから情報を得るだけではなく、自身の思考からトライアンドエラーを繰り返し、経験を積むことを重視し、同時並行で経験を積めるという点で重宝している。彼らの価値観を調査することで、ライフスタイルや働き方が多様化している時代に広がる価値観や、AIとの付き合い方に関する新しいアイデアが得られるだろう。
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SEEDERアナリストのコメント
今回は、デジタルクローンを作成し、日常の作業効率化を図る生活者「Self-AIテスター」を調査しました。忙しい状況下で「自分が2人いたら…」と思う時、本当に2,3人いる時代がきたと言えるでしょう。仕事といったやらなくてはならないことに追われながらも、買い物や趣味など自身のプライベートも同時に行うという、マルチタスクがしやすい社会になりつつあるようです。彼らの特徴は、確かな経験を得ながら選択決定していくという点で、単に与えられた情報を使って効率化するのではなく、“生活の満足度”と“自分の個性”を担保したままの緻密な効率化を求めている点と言えるのではないでしょうか。彼らを調査することで、新しいAIとの付き合い方、そして自己実現の仕方に関する知見を得られるでしょう。