Mapping Guilder
マッピングを共有し合うことで
コミュニティを形成する生活者
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概要:Mapping Guilderとは?
多くのサービスや商品であふれている現代では、購入までインターネットや知人から情報を得て消費することが一般化している。InstagramやTwitterといったSNS上では共有された数十秒ほどの短い動画や、数枚の写真が日々シェアされストックされている。生活者は、それらの情報からお店の立地や価格帯という事実と、口コミや評価といった意見の両者を総合的に判断することが求められている。
そんな中、自身の知人や支持するインフルエンサーとのみマップを共有し、ひとつのコミュニティをつくる生活者が登場した。今回は彼らを「Mapping Guilder」と名づけ調査した。彼らは、従来のインターネット上の口コミや評価は、匿名であり信ぴょう性の検討の必要があり、多くの口コミを照らし合わせていくため、時間と手間がかかると考えている。一方、自身の知人や知っている人物のコメントやマッピングを参考にすることで、時間と手間をかけることなく、SNS上のオススメスポットの短期消費から、コミュニティで育てることを重要視している。
彼らを調査することで、マップを用いた消費行動や、コミュニティ形成に関するアイディアが得られるだろう。
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SEEDERアナリストのコメント
今回は、「Mapping Guilder」を調査しました。彼らは、匿名で書かれた大量の情報を時間と手間をかけ選別し、消費していくことに疲労を感じ、自身や知人、信頼するインフルエンサーのみでマッピングを共有することで、同じ目線、価値観から評価した情報の収集に価値を置いています。これまで、InstagramやTwitterでは同じ立場や価値観の生活者のコミュニティは、ハッシュタグやスペース機能に支えられていたのに対し、マップというリアルを舞台にマッピングを通じて構築していくコミュニティは、常に新しものを知らなければついていけないという不安感や、疎外感を感じることがない点が評価されているのかもしれません。
また、他者と自己のマッピングを相互的に公開することで、相互的に経験を受け継ぎ、消費を続けるという点では、持続的な消費を望んでいると言えるでしょう。背景に、数秒の動画や数枚の写真から一時的な消費を進めることに疲れを感じていることがあるのかもしれません。長期的な消費への期待は、位置情報を信頼関係構築や自身の経験に価値を付与するためのリソースとして捉えられつつある現代で、ますます自身のマップを公開するマップインフルエンサーを登場させることにつながるでしょう。彼らを調査することで、消費行動への新たな知見やコミュニティ形成に関するアイディアが得られるのではないでしょうか。