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ゲームメンタルケアペアレンツ

子供にゲームをさせることでメンタルケアを行う親たち

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概要:ゲームメンタルケアペアレンツとは?

子供同士のゲームを通したオンラインでの交流が当たり前になっている。コロナ渦を経て、『Among Us』や『マインクラフト』といった、ディスコードなどのボイスチャットやゲーム内のテキストチャットを利用して、オンライン上でリアルタイムで会話や文章によってコミュニケーションをとりながら遊ぶゲームが普及した。一方で、子供のゲームプレイ時間は増加しており、プレイ時間が増えるほど学力テストの点数が下がる傾向にあるなど、長時間ゲームをすることによる子供の悪影響が指摘されている。ミレニアル・Z世代である親は、このようなゲームがもたらす子供の成長への悪影響を理解している。しかし、親自身がゲームに触れながら育ち、現在でも実際にゲームをしていることから、α世代である子供たちに対してゲームを制限することに対して抵抗がある。

そのような状況の中、子供にゲームをさせることで子供たちの精神状態を把握し、メンタルケアを行う親が現れている。このミレニアル・Z世代の親たちを「ゲームメンタルケアペアレンツ」と名付けた。彼らはα世代である子供たちに極端なゲーム時間の制限は設けず、今まで通りゲームをしてもらう。親はゲームのプレイ内容をAIに解析させて、子供に潜在的な精神的リスクがないか検知する。これにより、子供の精神状態やリスクを把握し、適切なメンタルケアを行うことができる。さらに、わざわざ病院などに行って子供の精神状態を検査する必要がなくなり、日常的に子供の精神的リスクを把握できるようになる。子供にとっても、ゲームの時間を極端に制限されることがなくなり、今まで通りゲームを通して子供同士で交流することができる。

彼らの価値観を調査することで、ゲームを利用した子育てに関する親の価値観や、ゲームにまつわる消費に関する新しいアイデアが見えてくるだろう。

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SEEDERアナリストのコメント

SEEDER

今回は、子供にゲームをさせることで子供たちの精神状態を把握し、メンタルケアを行う親が現れている「メンタルケアゲームペアレンツ」を調査しました。オンラインゲームなどの普及により、小さい時から子供がゲームをすることが当たり前になっている現代では、子供のゲーム時間を極端に制限することは非現実的なものになっています。そのため、子供がゲームをすることを前提にしたうえで、親が子供の精神状態などをゲームなどによって管理することは妥当な流れだと思います。現在ではゲームがストレス発散などをはじめとした健康に良い影響を与えるという研究結果も出てきています。そのため、今後は、ゲームは精神・学力に悪影響を与えるものであるという今までの認識から、むしろ子供の成長をサポートするツールとしてとらえられるようになるのではないでしょうか。

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