日本国内外の先端事例や生活者トレンドをSEEDATA独自の視点で分析し、ブログ形式で配信しています。News

Etsy起業家

オンライン・プラットフォームで個人のブランドを立ち上げて起業する米国の生活者たち

KeyWords
  • Z世代
  • 働き方の変化
  • 副業
  • 起業
関連業界
  • EC
  • IT
  • キャリア
  • 教育
国・地域
  • アメリカ

概要:Etsy起業家とは?

2020年のパンデミックによってオンラインで買い物をする人が増加した。Amazonはもちろん、個人の手工芸品の販売を支援するというコンセプトで立ち上がったEtsyや、古着販売のプラットフォームであるDepopなどのユーザーが激増。それに伴いオンライン・プラットフォームで商品を販売する個人も増加している。彼らの中には自宅で作業をしながら2~3点の商品を売り出すことからはじめて、年間数千万円から数億円規模の売上を出すビジネスに成長させる人も存在している。こうしてECプラットフォーム上での売買だけでブランドを立ち上げビジネスを作り出す個人たちを「Etsy起業家」と名付けた。大きな投資を必要とせず日々プラットフォームから取得できる顧客データを分析しながらビジネスを成長させていく個人たちを、私たちは未来の働き方や起業に関するヒントを持った一群の生活者と捉えて調査をした。

この記事の続きを読むには?

有料会員の方

こちらからログインしてください。

非会員の方

この記事を閲覧するには、月額会員(有料)に登録する必要があります。

SEEDERアナリストのコメント

林 直也 アナリスト

SDGでは以前に中国のアリババが個人に提供する工場とのコミュニケーションチャネルと、EC販売機能の両方を活用することで、一人で商品を仕入れてECショップを立ち上げる生活者「アリババ起業家」を取り上げました。中国では起業家精神の旺盛な個人事業主と消費意欲旺盛な13億人がアリババの作るプラットフォームによってつながることによって、EC上で立ち上がるブランドが急速に増加しています。こうした流れはリアル店舗に行けなくなった消費者たちのEC購買の増加、そして一時的な失業期間に収入を得るために個人事業を開始した人々の増加というパンデミックがもたらした影響によって、中国だけでなく米国や欧州でも増加しています。これから個人が立ち上げる小さなブランドが増加して、大企業とは別の論理で生まれるこだわりの強い商品や新しいブランドが増加されることが予想されます。大企業としては、こうした個人が生み出した企業を買収して新規事業や新ブランドを育てていくという、より小粒ながら新しいビジネスの育て方にチャンスが生まれるかもしれません。

SEEDATAアナリストに
質問・相談する
お問い合わせ