Digital Tuners

デジタル化の波が私たちの生活を根底から変え、多くの便利さをもたらしている。しかし、その恩恵と引き換えに、過剰な使用は睡眠障害や集中力の低下などの健康問題を引き起こすこともある。これに対応するため、近年「デジタルデトックス」という概念が登場し、テクノロジーとの健康なバランスを求める動きが広がっている。それにもかかわらず、多くの人々はデジタルデバイスから完全に切り離すことの難しさや、生活と仕事におけるテクノロジーの深い組み込みによる複雑さに苦労しており、効果的なデジタルデトックス方法が現在も模索されている。そんな中で、あえて制限のある商品を選択し、デジタルライフを設計するα世代が登場した。今回は、彼らを「Digital Tuners」と名づけ調査した。デジタルデバイスに囲まれる環境で生まれ育ったα世代は、便利さを享受し、遊びや学びとして生活に取り入れる一方で、親や学校教育を通して、過度な使用の心身への悪影響を学んでいる。彼らは、極端に排除を選択するデジタルデトックスを選択するのではなく、自身で必要不必要な機能を選択することによってデトックスを混ぜたデジタルライフを設計することを目指している。彼らを調査することで、α世代のデジタルライフ設計やデジタルデトックスに関するアイデアが得られるだろう。