AIメンティー
AIが搭載されたジャーナリングアプリを通じて人工知能と毎日交流して暮らす先進的なZ世代の生活者
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概要:AIメンティーとは?
近年、ジャーナリングという思考整理方法が人気を博している。ジャーナリングとは「書く瞑想」と呼ばれており、自分が脳内で考えている思考や感情をノートに書き出してみることで、自分を客観視し思考や感情を整理することができる。背景には、情報の増加や精神的ストレスの増加などが考えられるだろう。その意味で、ただ単に日々の出来事を記述する日記とは異なる言葉として用いられる。また、これまで思考や感情を振り返るという内省行為は、基本的には一人で行うもので、ジャーナリングの内容は自分で自分を分析するためのものであった。このようにジャーナリングに注目が集まる中で、最近はジャーナリング機能をAIがサポートするサービスが増加しており、人々はAIという第三者の手を借りて感情の整理や振り返りを行なうようになっている。今回は彼らを「AIメンティー」と名付けた。彼ら彼女たちは、記入したテキストや感情のデータをAIが分析し、自分ひとりだけでは気づきにくい自分の傾向について提示してもらえることが、自分を理解するのに役立っていると感じているようだ。この傾向を紐解くことで、未来の生活者のセルフケアやメンタルケアに対する意識を明らかにする一助となるだろう。
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SEEDERアナリストのコメント
本稿では相談相手にAIを選んだ生活者たち「AIメンティー」について考察しました。彼らはメンタルのセルフケアを重要視しており、自分の悩みを聞いてほしいという欲求はあるものの相手を煩わせることは避けたいという生活者の価値観が垣間見えます。このトライブの洞察から、相談者に対して何も働きかけない、ただ聞くだけというカウンセリングの方法の需要が上がっていることが推察されます。彼らはそのような心境の吐露を「壁打ち」と称しており、このような壁打ちを補助するサービス・商品は今後も求められていくでしょう。また、このようなメンタルケアは生産性、モチベーションの改善にも役立てることができます。会社内でのコーチングサービスは現在も存在しますが、さらに教育現場や受験ビジネスにおいても応用できるのではないでしょうか。具体的には生徒自身によるメンタルケアの容易化による授業態度の改善や成績上昇などが見込まれます。