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3Dフードデザイナー

3Dフードプリンターを使用し
個人に合った食品をデザインする生活者

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概要:3Dフードデザイナーとは?

近年、健康、美容、教育といったあらゆる分野で個別のアプローチをするパーソナライズ化が広がっている。背景には、テクノロジーの進歩により個人データの収集と分析が容易になったことや、企業はより個別化されたアプローチを取ることで差別化を図ろうとしていることが挙げられる。そんな中、食品業界での食のパーソナライズ化として、3Dフードプリンターを使用し、食を設計する生活者が登場した。今回は彼らを「3Dフードデザイナー」と名づけ調査した。彼らは、自身の状態に合わせた栄養素や食感をデザインすることで、従来のサプリ、漢方といった栄養補完食品の効率性に加え、補完食品としてではなく主食になり得る点を評価している。また、これまで主義思想やアレルギーが原因で食べられなかった食品を、代替食で作り上げることで、食のバリアフリーは拡大するだろう。疲れや病気で料理ができない時、ボタンを押すだけで自分好みの味や体の調子にあった食事ができ上がることが一般化すれば、掃除機や洗濯機によって家事から少しずつ解放されてきたように、料理や介護、看護といった様々な場面に大きな影響を与えるかもしれない。彼らを調査することで、食のパーソナライズ化に関する価値観や食のバリアフリーに関するアイディアが得られるだろう。

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SEEDERアナリストのコメント

上阪莉奈子 アナリスト

今回は、3Dフードプリンターを使用し、自身で食を設計する「3Dフードデザイナー」を調査しました。これまで、手間をかけず、効率良く食事をとることが重視され、ベースフードや調理機能がついた炊飯器などが注目されてきました。そんな中、「3Dフードデザイナー」は3Dフードプリンターを使用することで、効率良く食事をとるだけではなく、自身の状態に合わせた素材を使い、食感と栄養素をデザインできる点を評価しているようです。バイタルデータを個人が日常的に取得し、パーソナライズの精度を向上させるためにサービスに情報を提供するする生活者が登場しつつある社会で、食の分野でのパーソナライズ化はさらに注目されるのではないでしょうか。

また、「3Dフードデザイナー」はパーソナライズ化だけではなく、家事や介護、美容といった様々な分野においてのバリアフリーの実現を評価しています。主義や嗜好、年齢など様々な要因によって食べられるものが限られてきた生活者が、代替肉や食感を変えることで、好きなものを好きな時に食べられるかもしれません。彼らをより調査することで、食のパーソナライズ化に関する価値観や食のバリアフリーに関するアイディアが得られるのではないでしょうか。

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