肉リッチ
肉を食べることに強いこだわりを持ち、
豊かな知識と飽くなき探求心で食体験を深める生活者
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概要:肉リッチとは?
肉を食べることに強いこだわりを持ち、豊かな知識と飽くなき探求心で食体験を深める生活者を「肉リッチ」と名付けた。生育者に目を向けて食肉業界の問題提起を試みるメディアライターや、独自の信条から肉の提供方法を追求する焼肉屋オーナー、肉に美容効果やエンターテイメント性を見出す消費者など、肉リッチの肉への関わり方からは、他の食ジャンルとは一線を画す躍動感と使命感がうかがえる。彼らにとって肉を味わうことは、もはや口に入れる瞬間だけを意味しないのだ。昨今のグルメにおいて、肉ほど産地とランクのブランド性が強固なものは他に例を見ない。
その一方で、肉リッチは既存の「おいしい肉」のスタンダードを疑い、目の前の肉料理ができるまでの背景や、肉の味を最大限に引き出す料理人の技術、産地によらない新たな肉の評価方法を手探りで追い求めている。そして今、彼らが導き出そうとしているのが、「何が、誰が、肉のおいしさを決めるのか」という大きな問いである。「おいしい」の背景を問う肉リッチに目を向けることで、これからの食における生産者・料理人・消費者の関わり方の変化の兆しを窺えることができるだろう。
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SEEDERアナリストのコメント
本レポート製作当時、食体験に対する並々ならぬこだわりをもつ生活者としてリサーチした肉リッチですが、2020年のコロナ流行とともに、その価値観がマスへと展開しつつあります。「肉をおいしく食べる体験へのこだわり」は、言い換えれば、レジャーに代わる娯楽・贅沢としての食体験や、簡便さではなく楽しさや豊かさを求める中食・家中消費などの、変化する食シーンのヒントになります。「クラフトドリンカー」「朝活族」等もぜひあわせてお読みください。