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マルチワーキング・ジモティ

多拠点で仕事をしながら
故郷や地方の活性化に貢献する人々

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概要:マルチワーキング・ジモティとは?

地方で生まれ育つ若者のうち、より良い機会を求めて進学や就職を機に都市部や海外へと飛び立つ人は少なくない。そのようにして、地方における少子高齢化や人手・後継者不足が危惧される今日、「副業UIターン」が盛り上がりを見せている。「副業UIターン」とは、一度故郷を離れた若者が都市部に住みながら、「副業」で地域貢献する動きのことである。コロナ禍により、都市部に拠点をおきつつ、リモートワークや帰省を通じて地元へ貢献することへの社会的ニーズの高まりと、環境整備が広がりつつある。また、「故郷がない」人が自らの故郷を定義し、同様に貢献活動を実施する人も出てきている。そこで、今回は彼らを「マルチワーキング・ジモティ(多業に従事しながら、地域貢献する人々)」と名付け調査した。彼らが地方でのライフスタイルやキャリア選択においてどのような価値観を持っているかについて深掘りすることで、UIターンや地域活性化を促進するヒントが見つかるかもしれない。これまで人口流出に歯止めが効かなかった地方公共団体も、「関係人口」として再び人材を取り込むことができれば、人口減少に起因する多くの地域課題が解決できるだろう。

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SEEDERアナリストのコメント

佐々木 健眞 アナリスト

今回は都市部や多拠点で仕事をしながら、故郷や地方で貢献活動を行う人々「マルチワーキング・ジモティ」について調査しました。私自身も地方から進学のため上京し、地元に対する愛着やアイデンティティを持ちながら、都市部からでは地元に貢献できない悔しさを感じていました。また、「地元を持たない人々」をいかにして関係人口として取り込んでいくかが地方における新たな課題となっています。今回のトライブはキャリア形成における「副業UIターン」によって、都市部にいながら地域貢献を体現しています。彼らのように、地方貢献への手段が広がったからこそ「この土地に貢献したい!」と志すような人々に対し、都市部と地方の気軽かつ感情的な接点を増やしていくことがこれからより求められるのではないでしょうか。

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