日本国内外の先端事例や生活者トレンドをSEEDATA独自の視点で分析し、ブログ形式で配信しています。News

ボディ・ビューティシャン

角質ケア、ニキビや顔ダニ防止などを重視、
スキンケアの考え方でボディケアを行う生活者たち

KeyWords
  • 美容
関連業界
  • パーソナルケア
  • ビューティ
国・地域
  • 中国

概要:ボディ・ビューティシャンとは?

近年、中国では「成分党(化粧品やスキンケア商品の含有成分に詳しい)」や「処方党(化粧品やスキンケア商品に含有する各有効成分のメカニズムに詳しい)」など、自身の美容目的に応じて、各種の商品を組み合わせ、使いこなしている生活者を表す言葉が誕生している。Withコロナ社会が続くなか、美しい状態を保つために、顔だけではなく、ボディケアにおいても顔と同様な基準で行いたいと考えるような生活者が現れてきた。我々は彼女たちのことを「ボディ・ビューティシャン」と呼んでいる。中国は日本と異なり、日々シャワーやお風呂に入る習慣があまり定着していないために、今までボディケア商品に求める主な効果効能は清浄であった。この考え方はコロナ禍を経て大きく変化した。長い自粛期間を体験し、外出しなくなったゆえ、ボディケアは美容の延長線として捉え、美容効果を重視するようになった。シャワー中に使う商品はボディソープから、ボディスクラブ、入浴剤、ボディオイルなど、多様化しており、シャワー中の時間の使い方も、体験も豊かになっている。また、商品の中身に関しても、ナイアシンアミド、ビタミンCなど、本来スキンケア商品によく見かける成分を含有するボディケア商品を通して、肌色の改善や角質ケア、背中ニキビ対策として活用している。さらに、シャワー時間や手順の複雑化は癒しタイムとして過ごしている。

この記事の続きを読むには?

有料会員の方

こちらからログインしてください。

非会員の方

この記事を閲覧するには、月額会員(有料)に登録する必要があります。

SEEDERアナリストのコメント

高 澍(がおしゅう) アナリスト

欧米では過去、「ボディケアラー」というトライブを調査したことがある。それと比較し、今回は中国において、成分党など美容に対する意識高い生活者が急増している背景から調査しており、また、withコロナ社会における美容意識はボディケアまでに拡大していることが特徴。今後、消費財における「健康×美容」という考え方は欠かせないだろう。

SEEDATAアナリストに
質問・相談する
お問い合わせ