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プライベートシーカー

ストレス解消、自分との向き合う時間を求めるために
場所に限らずプライベート空間にこだわる中国の90後生まれの生活者

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  • 中国

概要:「プライベートシーカー」とは?

生まれた年代で括る中国では、90後(90年後生まれ)が最も特別な存在であった。努力し、成功を掴むという「中国夢」を持つ上世代と異なり、90後は典型的な生活スタイルを嫌がり、プレッシャなく今を楽しみたいのが特徴。しかし、最初の90後が30才になり、「三十而立」と言われる中国では90後も家族持ちになり、自分より子ども、家庭、仕事を優先し、一人の過ごす時間と空間がどんどん削られてしまった。その結果、今までのないプライベート空間を追求する90後が登場した。我々が彼らのことを「プライベートシーカー」と呼ぶ。「プライベートシーカー」は家中でも家族と自分の空間を明確的に分けており、お互いに干渉されないように生活を送るように心掛けている。また、家中に限らず外出において、移動中、または公共場所でも気分転換、ストレスを解消するために一人でいられる空間を求める。

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SEEDERアナリストのコメント

林 直也 アナリスト

今回は中国の90後世代において仕事と家庭に伴うストレスから解放されたく、自分だけでいられる空間にこだわる「プライベートシーカー」について調べてみました。経済が成長し、豊かな生活の中に育てられた90後は上世代と異なり、成功や物質的なものを入手より、自由や自分らしさを重視している。そのため、90後は家族持ちになり、自分であること、家族の一員であることとの切り替えが必要とされている。このトライブを通じて、中国の家族持ちの若世代において休息時間のあり方を明らかにしたうえ、家中、移動中の過ごし方、商品体験のサービス設計にヒントが得られるのではないでしょうか。

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