財布公開族
自身の貯蓄額や消費の様子を
パートナーや友人に積極的に公開していく生活者たち
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概要:財布公開族とは?
自身の現在の貯蓄額や消費の様子を、パートナーや友人に積極的に公開していく生活者を「財布公開族」と名付けた。従来は性別役割分業意識が色濃く、男性がデートや生活にかかる費用を負担するという意識が強かった。しかし10代-20代を中心に割り勘派が増加し、パートナーの間でもお金に関する話が抵抗感なく行われるようになりつつある。また若年層の投資への関心も増加傾向にあり、SNSで経済状況を公開したり、お金に関する情報を交換することが増えてきている。加えてママアカウントやカップルアカウントではお金のやりくりが赤裸々に公開されるようになり、生活者の間でお金に関する話題のタブー視は薄れつつある。「財布公開族」はシェア型のクレジットカードやシェア貯金のできるアプリを駆使しながら、親しい人々と前向きにお金を利用している。お金の使い方のみならず所有の仕方も自分らしさを表現する一つの方法となり、推しを応援できるクレジットカードのように、SNSに載せたくなる話題性を備えた金融グッズも登場している。このトライブについて調査することで、これから生活者たちがお金について何をどのように語っていくのかについての示唆を得ることができるだろう。
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SEEDERアナリストのコメント
今回は親しい間柄の人々に経済状況を積極的に公開していく「財布公開族」について調査しました。お金に関する話題はナイーブであるものの、同じくナイーブな人種・ジェンダー問題のように、社会的な正解が存在するようなトピックでもありません。どこまで話してよく、どこまで話してしまうと怪訝な目を向けられてしまうのかという線引きは、生活者の間でも曖昧で繊細なものでしょう。ほとんどの商品やサービスが消費行動と結びついており、多くの人々がSNSを利用する今、お金の話題に関する調査はあらゆる業界にとって寄与するものが大きいと考えます。