節約消費家
節約志向を持ちながらも消費意欲を制限しない、自分なりの消費基準に基づいた理性的な消費を行う中国の生活者
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概要:「節約消費家」とは?
中国のミレニアル世代は急速な経済発展を遂げている時代に一人っ子として生まれ、上の世代と比べ裕福な環境で育ってきた。30代に突入した彼らは消費社会の主力と言われており、特にアパレルやメイクアップ、アルコールなどのラグジュアリーブランドにおける消費意欲が旺盛。しかし、金銭的な余裕があると言っても彼らは何に対してもお金をかけても良いわけではなく、「節約精神を持ちながらも、自分にとって購入価値のある消費に対してはお金を惜しまない」という消費の価値観を有している。我々は彼らを「節約消費家」と呼んでいる。欲しいものを購入するために短期間での貯金を目指しており、それを中心に据えながらライフスタイルを形成する。例えば、賞味期間切れの専門店で流行の飲食品を安く買い求め、さまざまなアプリでクーポンや優待券をゲットするなど、短期間での貯金を実現するための消費を徹底している。一方で自分へのご褒美として購入するモノは数千元(約十万円前後)でも迷わず購入する。究極的な節約ライフを送りながらも贅沢消費を楽しむという、一見矛盾するような消費行動は、Withコロナ中に中国のミレニアル世代が見つけ出した理性消費の新解釈だと言えるだろう。
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SEEDERアナリストのコメント
節約意志と消費意欲は一見矛盾するような考えではありますが、中国の若者は今、情報や商品に非常にアクセスしやすい環境で、消費したいがトレンドに追いかけるための無駄な消費はしたくない。そのために、数千元(約6-7万円)にかかるジム会員には迷わず加入するが、オンラインショップングでは送料別と書かれていると断念するという理解し難い消費行動が起こっているのです。このような若者の消費観について深く知りたい方はお気軽に連絡ください。