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五感ヘルスコントローラー

感覚間相互作用(クロスモーダル)を用いて
五感に錯覚を与え、健康管理を行う生活者

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概要:五感ヘルスコントローラーとは?

近年、AR(Augmented Reality、拡張現実)やVR(Virtual Reality、仮想現実)といった技術の活用が進んでいる。ARは、現実にCGを加えることで人の知覚の拡張を行う技術、VRは、物理的には存在しないものを感覚的に存在するかのように感じさせる技術だ。こうした技術に加えて、五感が相互に作用する「クロスモーダル現象」が注目され、人間の五感は様々な方法で意図的にコントロールすることが可能になっている。そんな、こうした技術や科学的知見を用いて、自らの健康維持のために、五感ををコントロールする生活者が登場した。

今回は、彼らを「五感ヘルスコントローラー」と名づけ、調査した。彼らは、食べる量や食べる食品を変えるのではなく、食べた時に感じる味や得られる満腹感をコントロールすることで、健康管理を行う。五感が相互に作用するクロスモーダル現象によって、嗅覚、触覚、聴覚へのアプローチを通して、味覚や満腹感を改善している。このように、人が自然に感じられる五感をコントロールする事で、好きな食べ物や好きな味を楽しみながら、無理なく健康管理を行おうとしているのだ。彼らの価値観を調査することで、今後の健康管理のあり方や、拡張現実や仮想現実と現実世界とのかかわりにおける新たなインサイトが見つかるかもしれない。

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SEEDERアナリストのコメント

SEEDER

今回は、五感を通して味覚や満腹感をコントロールし、健康管理を行う生活者「五感コントローラー」を調査しました。少子高齢化が進む日本社会において、そして生活習慣病患者が増大する先進国において、健康管理は喫緊の社会課題だと言えます。しかし、食生活の改善は容易なことではなく、誰もが細かく栄養価を計算するダイエットや、好きなものを制限する健康管理に挫折した経験があるのではないでしょうか。そんな中、彼らは、発展する科学技術の知見を活かすことで、我慢やストレスを感じることなく、健康管理を行っている点に特徴があります。さらに、味覚だけでない、五感全てを用いた新たな食体験は、食事をよりゆったりと、満足感を感じながら楽しむことにも繋がるようです。この技術の開発と更なる活用が進めば、食品と味の関係性が薄れ、安価で栄養価の高い食品に、自分が好きな味を付加して楽しむ時代が来るかもしれません。彼らについてより深く調査することで、食生活や健康管理、そして仮想現実と現実世界の関わり方の未来について新たなアイデアのヒントが得られるでしょう。

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