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不完全ディスクローザー

不完全さをあえて演出し他人との距離を縮めることでコミュニケーションに心理的な安心感を求めるZ世代の生活者たち

KeyWords
  • Z世代
  • コミュニケーション
  • 自己表現
関連業界
  • EC
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  • 飲食
国・地域
  • 欧米

概要:「不完全ディスクローザー」とは?

現在、欧米のミレニアル世代を中心に主流となっているいかにもヘルシーで自然な感じがする表現に対し、どれも同じような見た目で人工的な表現だという嫌悪感を抱き、意図的に醜くした不完全な表現方法を好むZ世代の生活者を「不完全ディスクローザー」とした。

例えば彼らは、ミレニアル世代で主流であったSNS上に美しく加工された写真を載せることは、自分の繕った一面しか公開しておらず、本来の自分をさらけ出せていないと感じている。

「不完全ディスクローザー」は、今の自分を大切に考えているため、常に完璧な自分を表現するよりも、ノーメイクに部屋着のような完璧でない自分もさらけ出すことで、偽りのない自分を表現することができると感じている。そのため、友人やブランドの表現も、綺麗に仕上がっていない表現がより親近感を持てると感じており、商品選択や購買行動も、このようなブランドを好んで消費している。

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SEEDERアナリストのコメント

佐々木 健眞 アナリスト

不完全ディスクローザーを調査し、現在欧米のZ世代たちが描いている理想的なコミュニケーションの在り方や彼らのもつ価値観を明らかにすることで、嗜好品やモビリティ、パーソナルケアなど幅広い分野の商品における、広告やパッケージ開発、ブランド世界観の創出といったブランディングに示唆を与えるヒントを得ることはできるのではないでしょうか。

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