ヴィレッジノマド

コロナ渦を経て、従来通り特定の場所に縛られて働き続けるのではなく、様々な場所を転々としながら働くノマドワーカーと呼ばれる労働者が増加した。その中でも、特定の居住地を持たず場所を移動し続けるために、公的機関など特定の頼れる存在がいない人同士で集まって村コミュニティを形成し、教育や子供の世話などを同じコミュニティの仲間同士で助け合う生活者が増えている。今回は彼らのことを「ヴィレッジノマド」と名付けた。ヴィレッジノマドは、移動先でコミュニティを形成し、コミュニティの仲間とともに子供に教育を行っている。また、時には子供の世話を仲間に任せることができるなど、頼れる存在がいて子育てに関する不安を感じることが少ない。また子供は、コミュニティの仲間の子供と一緒にワークショップや旅先の文化を体験することで、世界の様々な価値観に触れることができるなど座学では得られないような経験ができるというメリットがある。彼らを調査することで、ノマドワーカーの子供に対する教育の在り方、さらには消費行動について見えてくるのかもしれない。