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バーチャルファンメイト

バーチャルインフルエンサーを支持し
推し活や自己実現をする生活者

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概要:バーチャルファンメイトとは?

InstagramをはじめとするSNSではインフルエンサーが登場しファッションからライフスタイルまで様々な分野で情報発信が行われている。さらに、現在ではSNSの投稿をもとに商品の情報収集や購入が行われ、インフルエンサーの果たす役割が大きくなっている。そんな中、人間のインフルエンサーではなく、バーチャルインフルエンサーを支持し、自身のロールモデルにする生活者が登場した。今回は、彼らを「バーチャルファンメイト」と名づけ、調査した。彼らは、投稿と現実のギャップや結婚や解散といったスキャンダルなどを気にすることなく、実在しないインフルエンサーであることを割り切り、不安要素の少ない存在とポジティブに捉えている。彼らは憧れる部分に近づくためのロールモデルに設定する一方で、バーチャルであるから完璧になりきれないのは仕方ないと心理的安定性を確保できるという点でバーチャルインフルエンサーに惹かれているようだ。彼らの価値観を調査することで、デジタルネイティブのリアルとバーチャルに対する価値観や、推し活の新たな体験価値に関する新しいアイデアが得られるだろう。

 

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SEEDERアナリストのコメント

上阪莉奈子 アナリスト

今回は、バーチャルインフルエンサーを支持する生活者「バーチャルファンメイト」を調査しました。彼らは、解散や熱愛といったスキャンダルや投稿と現実の生活や容姿のギャップでの幻滅のリスクなど、これまでの推し活でしんどさを感じる要素を排除し、実在しないと割り切れるからこそ、完璧になれないことを理解しインフルエンサーと過度に比べず適切な距離感で憧れ、精神を安定して推すことができると考えているようです。

バーチャルインフルエンサー Immaのファンの中には、彼女をひとりの女性として認識し、投稿へコメントするなど、バーチャルであることを気にしないまま推していました。実在しない存在に共感し支持することが一般化した時、誰もがバーチャルヒューマン化し現実と仮想を横断する行動が活発化するのではないでしょうか。遠征費をかけず、ステージ以外のトレーニングといったプライベート時間を仮想空間で共有する機会が提供されれば、憧れの推しと努力するという新しい推し活のイベントとして享受されるでしょう。転生という言葉がある意味で実現する未来がきた時、これまでの次元を横断した新しい推し活が可能になりそうです。彼らを調査することでリアルとバーチャルに対する価値観や、推し活の新たな体験価値に関する新しいアイデアが得られるのではないでしょうか。

 

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