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ノンディッシャー

食器を使用せずに食事をするといった
家庭内での活動を徹底的に効率化した生活者たち

KeyWords
  • 加工食品
  • 調査済み・レポート有り
関連業界
  • 食品
  • 飲食
国・地域
  • アジア

概要:ノンディッシャーとは?

家から帰ってきたら、食卓には皿がなく、テーブルに敷かれたサランラップの上に夕食が置かれていた。このようにサラリーマンの厳しい生活を冗談交じりに描写したものが、現実となりつつある。かつて、食器は、食べ物の衛生状態を守り、かつそこに芸術をもたらして食事の舞台を作り上げる存在だった。しかし、例えばフライパンで作った食べ物を皿に移すことなくそのまま食べたり、コンビニで買ったカット野菜を袋に入れたままドレッシングを食べる人がいる。食事において食器を排斥している彼ら「ノンディッシャー」は、時短を求めている、もしくは環境を配慮しているわけではない。トライブ「ノンディッシャー」の特徴で、ただ食器を使わないだけにあらず、食事の際の「ながら行動」が挙げられる。前述の食べ方を行うことで、食への集中力を薄め、その分の集中力をながら行動に向けていると考えられる。ノンディッシャーが理想とする「ながら食」を明らかにし、彼らが家庭の中でどのような生活行動を行っているかを分析し、現代人の家庭での生活がどのように変化していくのかを洞察する。

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SEEDERアナリストのコメント

王 銘浩 インキュベーター

本レポートでは「ながら食」の未来を示しております。近年の家事を手間として再認識し、効率化を追い求める傾向の中においても、特にフードデリバリーの台頭から、「料理」に対する手間の効率化が著しい。このような未来を見据え、本レポート調査時においては、例えば食事において食器を排除したり、食事中にながら行動を行う生活者をトライブとし、未来の家庭内における行動の変化を示唆しております。ポイントとしては、彼らの行動は食器の不使用による環境への配慮ではなく、食への集中力を薄め、その分の集中力をながら行動に向けており、こうした価値観から、家庭内サービス/商品における設計・開発のヒントにご活用いただくことを想定しております。

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