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ソーシャルパトロン

アーティストやクリエイターにオンラインで投げ銭をし陰ながら支援をする生活者

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概要:ソーシャルパトロンとは?

2013年に投げ銭可能な大手ライブストリーミングサービス「SHOWROOM」がリリースされて以来、ファンがアイドルやクリエイターに対して支援をするための手段・方法が変化してきている。従来のファン活動は、ライブ会場に足を運んだり、グッズを購入したりして楽しむものであった。しかし、インターネット上で本人に向けて直接金銭の支援を行えるようになったことで、投げ銭は現地に行かずに行えるライトなファン活動として人気を博すようになった。
投げ銭ブームの背景には、ファンの認知欲求を刺激するインターネット投げ銭ならではの仕組みが関係している。インターネット上の投げ銭は「誰がいくら投げたか」が記録・ランキング化されるため、ファンが自分の存在をアイドル/クリエイターにアピールできる絶好の場だといえる。
また、COVID-19の影響によってイベンドやライブがオンラインになったことから、さらなる投げ銭ブームが起こっている。
このような動きに対して、相手から認知されるために投げ銭をするのではなく、ネットの特性を利用して自分の存在を認知させずに投げ銭による支援を行う人たちがいる。我々はそのように影から支援をする人たちをSOCIAL PATRONと名付け、リサーチした。彼らアイドルファンやクリエイターファンを調査し、彼らが投げ銭をする対価として、認知ではなくどのような体験を求めているのかが理解できれば、未来の顧客体験の設計のヒントを得ることができる。今回はその投げ銭を通したファンの消費体験に注目し調査した。エンタメ業界やコンテンツ消費における新たな学びがあるはずだ。

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SEEDERアナリストのコメント

加藤 槙子 プロデューサー

このトライブからは、対象問わず「ファン」として消費・行動をおこなう生活者の心理を読み解くことができます。ブランド、商品、サービス、会社組織、タレントなど、あらゆるカテゴリにおいて、その存在を支える一部の熱狂的な顧客の獲得が求められている中で、生活者は「ファン」としてどのような瞬間に応援や参画のモチベーションを感じるのか、どのような体験設計がファンを呼ぶのかを分析しました。たとえば、「ファンコミュニティ」1つとっても、ただファンがSNSで集う場所を作ればよい、投げ銭ができる仕組みがあればよいというわけではないのです。ファン作りに関心・課題を抱える方は必読です。

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