ゲーミング・ボランティア
ゲーミフィケーションを通じて、より身近に実感する形で
サステナブルなアクションを取ろうとする生活者
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概要:ゲーミングボランティアとは?
従来のボランティアの在り方が変わりつつある。ボランティアといえば、これまではほとんどの人が「街を良くすることを志向し、ゴミ拾いを行う」ような直接的だが範囲の狭いものであった。また「アフリカの貧困の状況を変えたいため、現地に行ってボランティアを行う」というようなものは時間もお金も豊富な一部の人に限られていた。しかし、VR技術の進展やオンラインコミュニケーションの活発化によって、ボランティアのやり方が変わりつつある。これまでも自分の手の届かない範囲に関する課題解決について、寄付やより環境負荷の低いものを買うといった形で実現することは可能だった。しかし、技術の進展により、ゲームという手段を用いてより楽しみながら、アバターや媒体を介して直接アクションを取ってボランティアを行う生活者が登場した。例えば、以下に紹介するTrashbotでは日本にいながらロボットを通じて直接アメリカの河川の浄化活動に従事することも可能となる。本当ライブの調査をすることで、企業も商品でサステナブルを訴求するだけでなく、生活者がつい取り組みたくなるアクションを伴ったブランドのあり方を模索するヒントになるのではないだろうか。
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SEEDERアナリストのコメント
以前からファン・サステナブルという概念をSDGでは着目し続けてきました。ゲーミングボランティアはその概念から一歩脱皮し、ゲーミフィケーションによるアバター化やアクション性を通じて、よりリアリティのある形での社会貢献を志す生活者に注目をしました。
このトライブをさらに深ぼることによって、次世代のブランドや商品はどのようにサステナブルを志向していけばいいかといったことに触れることが考えられます。もはや素材やサプライチェーンがサステナブルであることはベーシックとなり、いかにそれを体験として手触りを持ったサステイナブルエクスペリエンスになるのかが次世代のブランドに求められていくのではないでしょうか。