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オンリーリッチ・イーター

栄養摂取を自動化させることで
食事の時間をさらに贅沢な体験の象徴として楽しむ人

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概要:オンリーリッチ・イーターとは?

コロナ禍によって、食生活の見直しや免疫力をいかにして向上させるかなど、自身の健康意識を高める人が増加した。近年では、確実に必要な栄養素を効率的に摂取したいニーズから、管理栄養食や完全栄養食が人気になっている。だが、日常的に起こるあらゆる不調に悩まされるも、生命維持のための栄養摂取を手間のかかる管理と認識する。そのため、食事に対し、その管理の手間から逃れること、より心の充足感や楽しみを感じることにフォーカスすることを目的に、必要最低限の栄養摂取の無意識かつ自動化の摂取を求める人が増えた。今回は、彼らをオンリーリッチ・イーターと名付け、調査した。彼らは食事を時間に縛られない贅沢な体験として価値を感じており、この点に新規性がある。そして、その価値観を体現するために、生活のルーティンという自動化された行動の中に生命維持に必要な食事の摂取を組み込んでいる。また、彼らには朝食・昼食・夕食といった既存の食事時間の枠組みに依存しない自由時間食の概念を求めるだろう。このような価値観が浸透すれば、食事を体験とするサービスの需要の増加や固定された食事時間のない新しい時間概念の在り方が示唆できる。

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SEEDERアナリストのコメント

櫻井彩音 アナリスト

今回の調査を通して、未来の食生活や食事に対する向き合い方の変化を示唆しました。彼らにとって、健康やパフォーマンスを維持していくのに必須の栄養を毎日、確実に摂取していく難しさを感じています。その摂取を確実に自動化したいニーズを持っているでしょう。そして、食事が栄養摂取行為ではなく、映画鑑賞や旅行のように娯楽・贅沢なものとして、より素直な食べたい!気持ちを満たす行為になっていくかもしれません。

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