エニカー
個人間のカーシェアリングサービス「Anyca」を利用し、
車を提供するオーナーたち
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概要:エニカーとは?
昨今、シェアリングエコノミーの台頭により、ありとあらゆるものが共有(シェア)されるようになった。民泊仲介サービス「Airbnb」や、配車サービス「Uber」などのシェアリングサービスだけではなく、「facebook」や「Twtter」などのSNSでは毎日何億ものテキスト、写真、動画といったデジタルコンテンツが共有されている。プライベート(個人)とパブリック(社会)の境界線がますます薄くなっている現代において、今後シェアリングエコノミーはどこまで拡大し、生活者の価値観はどのように変化していくのかだろうか。そこで、今回は個人間のカーシェアリングサービス「Anyca」のユーザー調査を通して、今後の未来を予測していく。特に今回の調査においては「Anyca」のユーザーの中でも、共有された車を利用するドライバー側ではなく、所有する車を共有するオーナー側に焦点を当てて、調査を行なった。かつては、レンタカーショップが車を保有し、それを共有、貸し出していた。しかし、「Anyca」というサービスによって、個人でも自分の車を貸し出することが可能になった。かつては企業や組織のみが行うことができたビジネスでも、今後は個人が同等のビジネスを担うことができる世界が来ると予想される。個人が個人の資産で共有し生きて行くことができるようになった時に、社会はどう変化していくのか、本調査を通じて未来を洞察する。
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SEEDERアナリストのコメント
シェアにより、モノを持たなくても生きていける時代にモノを持つ意味ってなんだろう?所有の未来とは? そんな素朴な疑問からエニカーの調査は始まっています。一般的にシェアの調査というと借り手の方に注目しがちですが、この調査では車の貸し手を対象に調査を行いました。なぜなら貸し手というのは車を持っている人たちです。車を持っていないと貸す側には回れないので、彼らを調べることで、所有の意味が探れると思いました。当初の仮説では、副業感覚でお金儲けをするために貸し出しているのではないか?と考えていたのですが、調査をしてみるとそうではないようです。むしろ貸し出すと走行距離が増え、車が目減りしてしまい、貸せば貸すほど損をしてしまいます。しかし、それでも車を貸し出している理由は何なのか? この理由が本レポートには書かれています。様々なサービス開発のヒントが隠れているので、自動車業界の方も、そうでない方もぜひご覧ください。