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αエバンジェリスト

生まれたときから生粋のデジタルネイティブ
お互いの個性をインストールし合いながら共感していくα世代

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概要:αエバンジェリストとは?

現代の子供たちにとって、インターネットやSNSのある暮らしは当たり前だ。中学生になってからスマホを手にしたZ世代の子供たちに続く世代、2010年以降に生まれたα世代の子供たちは、生まれたとき、つまり赤ちゃんのころからデバイスが身近にある環境で育った、生粋のデジタルネイティブである。ネットから欲しい知識や情報を見つけ出しSNSで発信することへの抵抗感が無い。そんなα世代の子供たちの中でも、ギャル文化や鉄道、歌唱、環境問題など、自身の関心分野についての知識や情報を強い愛着を持って堀り下げ、共感の輪を広めていくために発信活動を行っているα世代の子供たちを「αエバンジェリスト(伝道者)」と名付けた。フォロワー数やいいね数を得て承認されたい意識が強く、個性を個人で競い合うZ世代とは対照的に、αエバンジェリストは、全体で共感しあいたいという意識が強く、他者の個性の良いと思う部分を自分に取り入れ、個性すら皆でシェアしようとしている。背景には、幼少期にコロナ禍を経験した集団意識の強さ、デジタルネイティブ故の関心分野への知識の深さ、関心のない分野への無関心さ、自分と異なる知識を持つ他者への理解やリスペクトがあるだろう。

今回、αエバンジェリストを調査していくことで、これから未来の社会を担う若い世代の価値観や人生観、彼らを取り巻くビジネスの可能性について知ることができるだろう。

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SEEDERアナリストのコメント

牧島 夢加 フューチャリスト

今回は、ファッション、鉄道、音楽、環境問題など独自の分野で考えやアイデアを持ち、SNSで発信をしているα世代の子供たち、αエバンジェリストを調査しました。彼らは、Z世代の強い自己承認欲求と発信欲求に基づく「for ME(自分が)」の意識とは異なり、皆で共感しあう「for US(みんなで)」の意識を強く持っています。αエバンジェリストは、有名になりたい・お金持ちになりたいといったような欲求ではなく、自分が発信することで社会や受け手に良い影響を与えたいという欲求で発信を行っているとも言えるでしょう。実際、彼らは自らが発信する内容に関して、楽しさや面白さよりも、わかりやすさを重視していました。このように共感的側面の強いαエバンジェリストは、他者の個性に対しても劣等感を感じるのではなく、むしろ尊重し相手の持っている良さを取り入れながら、いろいろな分野のさまざまなスキルを身につけていきたいと考えているようです。

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