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#049 モバイルレジデンツ

¥220,000 (税込)

住まいの未来〜モバイルレジデンツの分析から読み解く〜

どこかの場所に固定された「家」に住むのではなく、民泊サービスなどを用いて自らの意志で住む場所を転々とし、移動しながら暮らす人々をモバイルレジデンツと定義した。彼らは住む街を数週間から数カ月単位で家を変えることで、そこでの新たなヒト・モノ・コトとの出会いを求めている。 Airbnbなどの民泊サービスによって、従来の不動産業と比べて経済的・心理的・手続き的に簡単に移住しながらの生活が可能になった。こういった民泊サービスに関する法整備などが進むことでより一層移住しながらの生活というものが現実的な選択肢として生活者の間で認められていくだろう。 また、建物としての家というものすらも放棄し、車を自らの家と定めて文字通り移動しながら暮らす人々も登場した。彼らは「家」と「外」の間に境界線はほとんど存在せず、物理的に家を必要としていないということ以上に、精神的な「ホーム」すらも、彼らは必要としていない。COVID-19の感染拡大によってノマドワークが普及した現在、モバイルレジデンツが持つ価値観はより重要になるだろう。不動産業界やホテル業界にとってっ示唆のあるレポートとなっている。