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#042 食リッチv2

¥220,000 (税込)

プレミアム・フードのこれから〜食リッチの分析を中心に〜

これまで美食という言葉は、「綺麗・高級・一等地」といったイメージに代表される存在だっただろう。指定されたドレスコードに身を包み、高級食材を扱っている三ツ星評価を受けた店に富裕層が足を運ぶシーンが思い浮かぶ。こうした食事を、美食家が食業界の門番として評価し、いわゆるステレオタイプな美食は守られてきた。 しかし、例えばテレビ番組「汚なトラン」では、店回りは汚いが味は美味しい店を紹介。これまで考えられてきた美食とは異なる食の価値が、評価されるようになってきている。すなわち、食において「名より実を取る」考え方が広まっている。この考え方は、これまで美食と考えられていた高級食も例外ではないだろう。美食や高級食の再定義が求められている。本調査では、プロのシェフに視点を当てる。プロのシェフが作り手ではなく、食べ手として彼らが足を運ぶ店選びの基準やそこでの料理に対する評価は、単なる食べ手としてだけではなく、「食の作り手のプロ」としての考えが少なからず挟まるはずだ。 作り手として食を極めた彼らが選ぶ食とは何か。彼らは食からどんな価値を見出しているのか。これまであまり知られていなかったシェフの食べ手としての価値観を知ることで、飲食業界を中心とした商品やサービス設計をはじめ、SNS・メディア業界へのコンテンツのデザインへの示唆が得られるだろう。